芸能人はカードが命!21ありがとうございました。

2月8日開催「芸能人はカードが命!21」にサークル参加いたしました。

お手に取っていただきました皆様、スペースにお立ち寄りくださいました皆様、誠にありがとうございました。

新刊「枠の外へ/幕の外へ」そしてコピー本「さあ、長谷川まつりの話をしよう。Vol.2」いかがでしたでしょうか。

それぞれの短編をCDアルバムのようにIntro、Track、Scat(HIP-HOPのscat概念好きです)、Outroと割り振りました。そして、表題作はどちらも私にとってメインの話ですので、両A面シングル(この表現も古いなぁと思いつつ)によくあるスラッシュで区切るタイトルにしました。

「枠の外へ」は初めて物語調で出した同人誌「花中の少女は夢を見る」の続編です。

花中~はフィギュアの写真と文章、続編は小説という珍妙な組み合わせですが、小説は文章が詰め込めるので写真だと難しいかな?と思っていた場面もたくさん書く事が出来ました。

また、“The Ring for【HER】.”の要素、そして「枠の外へ」とはまた違った道を歩む花中~のもう一つの続編の前日譚「分岐点」との、分岐した世界線で同じセリフが使われる場面も入っております。一番私が読みたくて、やりたかった表現です。

そして、最後のフレーズ「花中の少女は、枠の外へ」は続編を考えていた4年前からどこかしらで使いたいと思っていました。やっと形にすることが出来ました。

「幕の外へ」では、長谷川まつりが「アイドルの長谷川まつり」と徐々に決別していくまでの1年を書きました。

冒頭の「ねえ、私はこの景色を、きっと忘れないから。」を打ち込んだ途端、私の中の長谷川まつりがステージのスポットライトと、ステージから見えるサイリウムの波に目を細めるという光景が浮かび「彼女とここまで来た」という達成感で通勤電車の中で泣きました。これは激しめのドライアイ、という顔で涙を拭い、事なきを得ました。得たのか…?

個人的に大学の推薦枠を“一般”で選ぶ彼女の場面はIntroの卒業文集にもあるように、これからの彼女の歩む道が芸能ではないことを示唆しており、とても気に入っております。恥ずかしながら推薦枠に縁の無かった私は「幕の外へ」の構想の際初めて推薦の種類を調べ“特別枠”の存在とその意味を知りました。

また描写としては描いていませんが、一般推薦を選ぶ彼女然り、卒業後に彼女を表すアイコンである「髪」を切るという妄想の彼女然り、その行為は長く続く彼女の人生の中で「アイドルとしての長谷川まつり」との決別をとても分かりやすい形で行い、やがて「長谷川財閥の娘」として生きていくんだろうなぁと考えたら、どうか健やかに生きてほしいと心から願うばかりです。

私が今まで印刷所に出してちゃんと本にした全ての物語は彼女の人生の切り取り(ただし私の妄想)ですので、全てどこかで繋がっております。

今までの作品をお手に取っていただいた方、この1年以内で新たに彼女を知り、ご興味を持ってくださった方、全ての方に長谷川まつりという少女の存在を、私を介して気に留めて頂けましたらこれ以上の喜びはありません。やってて良かったはせまつオタク。

Scatの3編ですが、これはTHUNDERBOLTの2人が主役の5分番組の書き起こしという体です。個人的には2つ目の「お嬢様はB級グルメの夢を見るか。」が気に入っております。冬の寒い日にユウちゃんとまつりちゃんがピザまんを半分こする姿を観測したい人生でした。

この「サンボルちゃん」はこの短編だけではなく続けたいという気持ちが強く、先日ツイッターにて第一回放送の書き起こしをアップしました。

これです。英作文の練習がしたくて英語も載せておりますが日本語の部分だけでも読んで頂ければ幸いです。

「Outro」は「幕の外へ」の4年後の風景です。Introが個人的に暗いなぁと思ったので明るい場面を切り取りました。

彼女達のブランド“【14U】”(読み方「ワンフォー・ユー」。墨カッコもブランド名に含まれます)は自分で解説するのが少し恥ずかしいのですが、これはフルオーダーで依頼者のアクセサリーを制作する‘One for you’という意味と「かっこいいアイドルを目指した14歳の服部ユウへ」という思いを込めて名付けました。そして「14歳で服部ユウという転機が訪れた長谷川まつりへ」という意味も後付けとはいえ入るなぁ、と思っております。

また、最後のカッコ内の言葉は、私の大好きなアーティストさんが「人生と毎日はこれからも続いていきます。」と仰ったのを聞きその通りだなぁと思ったのと、「これはすべての終わりではない。」という事を強調したくて入れました。サンボルちゃんの人生と、私の妄想は生きている限り細々と続いていくことでしょう。

コピー本は今まで塗り絵、コラムと全部で4冊出しましたが、考えていることは一緒なので手を変え品を変えずっと同じことを書いています。サブリミナルまつり。

長谷川まつりへの妄想が公式によって覆される日を待つ私というのは、もはやサビです。

私はいつだって彼女の事を話したいし、翻弄されたいです。

今回の「さあ、長谷川まつりの話をしよう。」vol.2の終盤で「もう書ききった!これ以上言うことなし!!」と思いながらキーボードを叩いたのですが、これを書いている今、もしかしたらまだ掘れるのでは?と可能性を感じております。

例えば、彼女が海苔巻きに入れそうな具材とか、成人した彼女が好むアルコールとか、そもそもお酒が飲めるのかどうかとか。

後半は最早「これからの長谷川まつりの話」ですね。

可能性を秘めまくっている女、長谷川まつりを何卒宜しくお願い致します。

最後に。

前回の記事から間が空いてしまい申し訳ございません。

Twitterにて「幕の外へ」を見に行った体で書いたライブの感想をアップしました。

これです。「茉莉は高嶺の花だから。」「幕の外へ」をお読みでない方もぜひ。

村八